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スペースキャットのRのネタバレレビュー・内容・結末

スペースキャット(1978年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1978年のアメリカの作品。

監督は「チビッ子ギャング台風」のノーマン・トーカー。

あらすじ

突如、宇宙から飛来したUFOから現れたのは、なんとネコそっくりのエイリアンだった!壊れてしまったUFOを直すため、猫型エイリアンは話の通じる変わり者の科学者フランクリン(ケン・ベリー「続ラブ・バッグ」)と接触、期日までにUFO修理を依頼するのだが…。

ディズニープラスにて、無作為に選んだ中から。

本当に無作為に選んだので、てっきりパッケージを一瞥しただけで80年から90年代、もしくは2000年初期くらいの作品かなぁ…なんて思ったら、バリバリ70年代のクラシックな感じで非常に面食らった笑。

お話はあらすじの通り、エイリアン襲来ものなんだけど、今作ではそのエイリアンが猫型という点。

しかも、今だったら同じようなテイストのものだったらフルCGもしくは例えば顔の一部をCGで動かしていかにも本物が話しているように見せかけるのを想像すると思うんだけど、今作が面白いのは100パー本物の猫を使っているということ。

もちろん、知能が人類よりもはるかに高い(ように見える)エイリアンなので、おしゃべりも吹き替え版だと現友蔵やブロリーの島田敏が吹き替えているんだけど、それも実際に口を動かして喋らせるのではなく、首輪型の装置でテレパシーのように喋らせるので本当にモロのネコ!普通に猫らしく動かしたり、中盤にかけてはほとんど抱っこされてるか、寝転んでいて、本当に設定抜きにしたら自然な猫のショットを映してるだけののほほん具合。

ただ、終盤にかけてはその猫も撮影疲れか顔もグッタリしている様子でなんか「大丈夫か??」と思わずにはいられない笑笑(この頃の動物に対しての撮影ってその尊厳もそれほど考慮してなさそうだしな…。)

また、上記の設定からもわかる通り、作品のテイスト自体もコメディ100パーでそれほどSF SFしてないんだけど、UFOを修理するのに結構な量の金塊が必要らしいことがわかり、それを賄うために賭け競馬やビリヤードをして大金を稼ぐマネーゲーム的な展開になっていくのも面白い。

特に見せ場の賭け場に赴いてのビリヤード勝負!!猫の超能力を使って、ビリヤードはトーシローのヒロインのエリザベス(サンディ・ダンカン「あひる大旋風」)がショットを撃つ際の無駄にスローモーションを使ってスリリングさを演出させるなど…なんか力の入れどころを間違ってる笑笑。

作り手もSFで賭け事シーンがメインっておかしくね?と感じたのか、終盤では取ってつけたような空中チェイスシーンが挟み込まれるけど、やっぱ面白かったのは賭け事のシーンだったな笑。

クラシックにしてはSFエイリアンもの、しかも猫型!という新しさのギャップもあって、面白さは控えめだけど、なんか変な感覚でずっと観れる作品でした🐱
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