バーホーベン×ルドガー・ハウアーで割と初期の頃の作品(77年なので「ロボコップ」の10年前)。「ブラックブック」と同じく第二次世界大戦に巻き込まれるオランダを舞台に、ライデン大学の学生たちが巻き込まれていく様を描く。
40年にナチスに侵攻されたオランダは降伏し、ヴィルヘルミナ女王はイギリスに亡命しレジスタンス運動を開始した背景がある。
ナチス占領が始まった中、エリックは友人達を亡命を計画するがスパイにより阻止される。そして友人ヤンは殺されてしまう。エリックはイギリスの亡命政府にスパイがいると悟り、再び亡命を計画する。何とかイギリスに行けたが、今度はオランダ内にスパイがいる事がわかり、女王の勅命で再びオランダに向かうのだった。
主人公エリックは、ただただ時代や状況に振り回されるだけな感じで、ストーリーは悪くないけど無難な感じに止まってしまっていた。
足が取れた兵士や、スープを頭からかけられたりなどバーホーベンお得意の気持ち悪い描写があるものの、少しだけで抑えられていて、「ブラックブック」の描写に抵抗がありそうな人には本作がマイルドでおすすめできるかもしれない。