ヤスマサ

スペシャル・フォースのヤスマサのレビュー・感想・評価

スペシャル・フォース(2011年製作の映画)
3.0
アフガニスタンでタリバン系武装集団に拉致された女性ジャーナリストらを、フランス軍特殊部隊が救出するミリタリー・アクション。
コバックス(ジャイモン・フンス)初め特殊部隊の精鋭6名は、人質の奪還に成功するもヘリでの回収に間に合わず、通信手段も絶たれ、徒歩での撤退を余儀なくされる。

人質救出に次から次と現れる無数のタリバンの武装集団、連絡手段の喪失、また雪山や落石など厳しい自然環境といった数々の悪条件を乗り越えていく様が面白いところ。
空母の映像や、雪山の国境越えの大自然など圧巻のシーンもまた見どころ。
女性記者エルサ(ダイアン・クルーガー)は、信念のもとに取材していたのだろうが、本人の身の危険ばかりでなく、周りの人をも危険に晒すことを想定していたのだろうか…。
取材対象の現地女性のマイーナ、また取材協力を惜しまぬアミンの悲運が嘆かわしい。
タリバンの組織が恐怖で統轄する悪い存在である一方、パキスタンの現地住民は施しを敵であっても拒まない伝統を持っている友好的な民族だと描かれているのには好感が持てる。
西側の教育を受けながら、危険な男と位置付けられるザイエフの心境が気になるところ。
エルサらを追う彼に、もう少し注目した場面があっても良かったかも。
人質奪還の作品としては、今ひとつインパクトが足らない作品。
ヤスマサ

ヤスマサ