YAZ

自由への闘いのYAZのレビュー・感想・評価

自由への闘い(1943年製作の映画)
4.0
ジャン・ルノワール観る

ナチスドイツ占領下の某国。
占領されることをどう受け止める
かを小心な小学生教師の家族知人
の狭い世界の中での深い話
チャールズ・ロートンとモーリン
・オハラ英国系二人主演で監督は
フランス人のアメリカ映画

占領する側に与えられた適度な自由を
享受し愛国心は捨てそれなりの暮らし
で満足するか、与えられる自由でなく
自分の手で獲得する自由の為に命失う
リスク覚悟で抵抗するか。
市民としてどちらが正しいですか?
法廷で訴えかけるロートン

敗戦後に占領下だった過去を持つ国民
としては他人事とも思えない

ロートンが法廷に引っ張られるまでに
は親子友人な人間関係のドラマもあり
息子溺愛のロートン母は愛情と愛国心
を天秤に。
国家より息子が大事は占領下に有る
市民として正しいのかと問うてる

正直この立場で立派な行動取れる自信
無いです。過剰な自由は秩序を乱すとい
う占領者の理屈

ただ、占領までいかなくても自分の中で
ここから先は受け入れられないという
線引きはしてるつもりなので普遍的な
テーマとも言えるかもです

最後の更なる演説はアメリカ万歳的で
余計にも思うけど自由とは何か?という
のが自由な映画撮るルノワールかなとも
この種の堅い映画でも「らしさ」感じる
YAZ

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