安堵霊タラコフスキー

プロスペローの本の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

プロスペローの本(1991年製作の映画)
4.5
久々にピーター・グリーナウェイの作品を見たけど、ここまで変態的だったかと驚くほどパラジャーノフやパゾリーニ並みの変態っぷりを発揮していて魂消た。

テンペストを題材に裸の人間を舞わせたり神秘的(というか魔術的)な映像を重ね合わせたりと非凡な世界を構築しているけど、こんな毳毳しい世界観の映像を2時間見続けたら頭がおかしくなりそうだと途中休憩を挟まずにいられなかったのは難点だった。

しかしこういう変態的世界観の映画を作り上げるってのはそれだけで凄いし、最近とんと見なくなったタイプの映画だから古き良き?芸術映画として好きにならずにいられない。

それにしてもGEOってレンタルショップはこういうニッチな映画も偶に平然と置いていたりするから侮れない。