FATMAX夜食のデブロード

ウエディング・クラッシャーズ/ウエディング・クラッシャーズ 結婚式でハメハメのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

3.4
Netflixにて【ユーロビジョン歌合戦】を鑑賞し、「ワシ、レイチェル・マクアダムス経験値があまり高くないなぁ…」と思ったのでとりあえず何かヒットした物を観ようとアプリを開いたら出て来たのがこの作品。

『監督、ユーロビジョンと同じじゃん!』

と驚き、いざ観たらば後半まさかのウィル・フェレル登場!
頭の中に流れる《ボルケーノ・マン》。

いくらユーロより昔の作品とはいえ、こりゃエンディングの脳内再生も《ヤオヤオ・ディンドン》あり得る…と思いきやウィル・フェレルはノンクレジットのオマケ出演レベルで少しホッとした。
(にしちゃインパクトは絶大なキャラクターだが)


それにしてもサブタイトルのオゲレツ感(午後ロー発祥らしい)に偽りナシ!なゲスい主役コンビに人生を考え直させるには"必要充分"の域を軽く超えて来る衝撃的《華麗なる一族》には山崎豊子も開いた口が塞がらない。


下ネタ満載、今どき(2020年代)に使えば人権活動家が黙っちゃいない危険度激高なワードも炸裂。
キャラクター造形も概ねアブナイw


ドラマ構成を重視しつつ笑わせるタイプというよりは主軸が破城しない様にショートコントを並べた感じのギャグ多めなラブコメディ。

日本では劇場未公開らしいが、ナルホド当時からすると作品のルックも主役コンビの設定も確かに我が国ではキャッチーではないので(下ネタは一定需要ありそうだが"一定"だしなぁw)、そうなるのも分からんではない。


しかし今観るとコレ、中々に役者が豪華だったりする。

気がつけば今はもう映画界でクリント・イーストウッドの後継者的なポジションに立つブラッドリー・クーパーが【ハングオーバー】が表彰状クラスのハイパー好青年に思える程の"脳筋クソセレブ"役とか 今だからこそギャグ度数増し増し。

クリストファー・ウォーケンの眼力波動砲はコメディにおいてもエネルギー充填120%

こういうのもギャグ満載ブッ飛びタイプな作品だからこそ楽しめる要素なのではないかとw


こういう作品、〈好きな人は好きな作品〉な位置に居る事が適切と思われるw
そういう意味では合格点なのではないだろうか。


個人的には ラブロマンスとしての『ご都合主義なクライマックス』が ソコソコ長いランタイムのわりに結構な急ハンドルを切っているので、終始ブッちぎれた笑いで上がっていたテンションをスーッと冷ましてしまったのだが、ソコが観てて問題無ければ快作と言える気がする。


そして確かにレイチェル・マクアダムスはキュートだった。