あおい

アンドリューNDR114のあおいのレビュー・感想・評価

アンドリューNDR114(1999年製作の映画)
3.6
愛する人と天寿を全うする。人よりも人になったアンドロイドの物語…

クリス・コロンバス監督、ロビン・ウィリアムズ主演のアンドロイドSF映画。「AI」とは違って、穏やかで見やすい作品。

◎ストーリー
ある一家にやってきたのはお手伝いロボットのアンドリューNDR114。はじめは、ロボだと馬鹿にし、指図をするだけの間柄だったのだが、段々と彼から歩み寄ってくるようになる。自分が普通のアンドロイドとは違う、そう気づいた彼は、自分のルーツを探す旅に出る…

家族と仲良くなって、自分がロボットであることに気づいて、それで傷ついて、恋をして、こういうほのぼのとした作品の方がやはり自分には合ってる( ^ω^ )

人と比べて、命のリミットに差があること。これはロボが絡む作品なら避けては通れない道ですが、そこをどう解釈するかの違いで作品の雰囲気がガラッと変わる。

今作はアンドロイド自身が変わっていく、変わっていこうとする、その過程が素晴らしく、どんどん人に近づいていくのが微笑ましいです。

死や世代交代などあらゆるものを経験して、何人分もの一生を見てきたかからこそ、自分で最期を決めることができた。長く生きること、ロボであることの不条理さほあるものの、逆に0から始まったからこそ人よりも人らしく成長することができたのかと思うと、ロボとして生まれてみるのと悪くないかもしれません。

お話全体としては、かなり時間経過がはやいです。泣けるシーンも多いけど、あまりにスピーディで少し薄れがち。まぁ悠長よりはマシか。

途中で完全にロビン・ウィリアムズになってからは、打って変わって淡いラブストーリーです。SFなんですが、家族愛あり、冒険ありで良かった( ^ω^ )

ラストまで愛に溢れてました。
あおい

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