イラン国内の麻薬中毒者は650万人…
邦題の意味はここから来ているそうですが、人口8000万ほどに対してだと、約8%が中毒者ということになります。
父親が昔はイラン人が路地裏で麻薬売ってたとか言ってたけど、イラン国内ではそこまで蔓延してたとは。
自分がイランに行った時は、そこまで怖い思いはしなかったですが、やはりまだまだ途上国なんやと実感します。現に友達は強盗に襲われたりしてましたし。
と、イランの闇の部分を警官や司法の面で描いた今作。司法として成り立っているのかは甚だ疑問で、ちょっと犯罪者の方も可哀想になる。
麻薬王が、囚人だらけの檻に収監されてるシーンが結構あるのですが、中々に汚い。いまだにこんな劣悪な環境なんかと思ってしまう。
イラン映画には珍しく、ちょっとしたアクションとか潜入とかもありますが、いともあっさり犯人は捕まるため、あとはほぼ会話劇。正直飽きる。
要所でギャグっぽいシーンもありますが、なんか真面目なところで急にくるので笑っていいのか微妙。
日本の司法制度も決して完璧ではないけど、酷いの次元がまたイランは別ベクトルでした。人が人を裁く以上、欠陥は出て然るべきなのでしょう。
少し長く退屈な映画でしたが、ラストは考えさせられるものがありました。