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ザ・バニシング-消失-のyksijokiのレビュー・感想・評価

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)
3.6
本当のサイコパスは自分がサイコパスであることを自認してるのかもしれない。スリラーを期待していると犯人は明白で、その犯人はわりかし下手くそというポイントがありちょい肩透かし食らうかも。お互いにサイコパスだった的なニュアンスもあり、精神を病んでしまったレックスの正常ではない状態につけこむわけでもなくナチュラルにことを進めていく様が面白い。

ただ車中での一人語りシーンはちょっと流石に長いのと、あんまりにも出来てなさすぎてという描写がちとくどい気はした。ただ伏線を回収するにふさわしい前半シークエンスのなんとも言えないテイストは非常に目を奪われた。冒頭から絶妙なバランス感で進む展開が面白かった。

レックスの状態がわりと本当にやばい人な感じで、最後のチョイスも含めてええっ、、という感じであんまり納得感はなかったかも。真実を知りたいといいつつも、彼女のところに早く行きたかったのかもしれない。

この手のスリラーには動機が欠かせないが、ソレもちょっと変わっていてなんとも形容しがたい受け取り方になった。お、おう。という感じ。

狂気じみた狂気ではないからこその我が娘でシュミレーションしてしまうシーンはめちゃ気持ち悪かった。

キャスト3.7
ストーリー3.5
プロット3.6
バイブス3.5
演出3.9
映像3.8
全体3.7
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