爆裂BOX

殺人鼠 KILLER RATSの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

殺人鼠 KILLER RATS(2003年製作の映画)
3.4
ある精神病院に新入りの患者サマンサが入院する。だが、彼女はジェニファーという新聞記者で偽名を使って潜入取材を行っていたが、夜毎患者が姿を消し転院したと聞かされ不審に思うが…というストーリー。
精神病院を舞台に夜毎患者を襲う巨大ネズミとネズミ軍団の恐怖を描いたモンスターホラーです。「ザ・ゲート」のティボー・タカクス監督作です。脚本で「サスペリア・テルザ」や「ツールボックス・マーダー」「レプティリア」のアダム・ギーラッシュとジェイス・アンダーソンのコンビが担当してますね。
主人公が潜入調査する精神病院の院長がロン・パールマンという時点でもうヤバい場所だろうなという気しかしませんね(笑)てっきり黒幕のマッドサイエンティストだろうと思ってたらそんな事もなく呆気なくやられちゃったのは拍子抜けでしたね。
ネズミは実物とCGを使い分けて撮影されてますね。人に襲い掛かるときはほぼCGですが、クオリティは初代PSレベルですな。ボス格の巨大ネズミも同じクオリティのCGで描かれてますが、巨大と言っても犬ぐらいの大きさですね。襲った人間のとどめはコイツがさす感じですが、終盤の病院内での暴れっぷりは結構見応えありました。また、ネズミとテレパシーで意思疎通出来て協力する人間も出てきてここは「ウィラード」みたいな感じでちょっとサイコ・スリラーの要素も感じさせます。
前半は夜毎患者が襲われて痕跡が消されるため、脱走したと思われそれを転院という事にして隠蔽しようとする病院と不審に思い調査する主人公とミステリータッチで進み、終盤はそこそこのパニック描写を見せてくれる手堅い作りで飽きずに見れましたね。
それなりにイケメンで主人公助けてくれたり協力してくれたジョニーは生き残るかと思いましたが何か雑に処理された感じがしましたね。ネズミに噛まれておかしくなった時はエルネスト二号になるオチかと思ったけど。主人公の相棒マイケルは前半ちょいちょいしか登場せず、後半気絶させられてほぼ活躍しなかったけどちゃっかり生き残りましたな。
ベテラン監督だけあって手堅い作りでアニパニ映画好きなら楽しんで見られるんじゃないでしょうか。