イタリアの田舎町で次々と少年が殺害されるルチオ・フルチ監督によるサスペンス。
上に書いたストーリー、そして女性が裸で少年を誘惑する所や犯人の正体を考えると色々なタブーに挑戦しており、中盤まで何度か睡魔に襲われましたがジプシーの女性が集団でリンチされたりエンディングの火花さえ飛び散る「落下」は衝撃的で、どちらにも美しい旋律のストリングスで彩られたBGM(前者に関してはそれに加えロックも)が対位法の如く流れ、惨たらしいシーンなのに芸術的な雰囲気を感じました。曲名はQuei giorni insieme a teで、サスペンスやあるいはホラーでもこういった綺麗な曲が使われるのが70年代らしくて良いですね。
ルチオ・コルチと書かれたパッケージの大映版VHSで鑑賞したのですが、結構年代物(80年代中盤発売?)で何度も再生されたのか冒頭に横線が入ったりしてました。