Moeka

たぶん悪魔がのMoekaのレビュー・感想・評価

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)
4.1
何て陰鬱かつ蠱惑的なタイトル!トリュフォーは「素晴らしく官能的」と本作の美しさを強調したとのことだが 本当にベロアジャケットにチノ、ネルシャツ、フレアのデニム等洒落た服に身を包んだほっそりと綺麗な男女がリズミカルに登場する。自動人形の様な美しさ。「もし自殺するなら、今でなくていつだろう?」死の衝動に彩られた青年、背後には煤煙に動物虐待に排気ガス、山積みの汚染。厳しく“無表情に近くマネキンに近い““演技“をする青年の一挙一動を凝視続ければ窒息しそうだ。美しい虚無...何を観ているのだろうか?
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