Moekaさんの映画レビュー・感想・評価

Moeka

Moeka

study cinema arts in USA 物書き
http://roserosemoeka-film.hatenablog.com/

映画(1179)
ドラマ(14)

裁かるるジャンヌ(1928年製作の映画)

3.9

観終わった後もこの恐怖の法廷から戻ってくることがしばらくできない...ジャンヌが実際経験した苦痛と拷問が極度のクローズアップと仰角撮影、打ち寄せる音楽によって見事に映画に蘇っている。尊い信仰も人を介せ>>続きを読む

裸のランチ(1991年製作の映画)

3.9

再見。変態映画なのだが絵画のような映像と茶を基調にした登場人物達のワードローブはお洒落映画となづけてもいいんじゃないかぐらいのセンスの良さ。薬物中毒の主人公がどんどん段階を踏んでいく恐ろしい映画ではあ>>続きを読む

プリティ・ベビー(1978年製作の映画)

3.6

ブルックシールズの美少女ぶりと淫靡で退廃的な雰囲気を堪能できるのはもちろんなのだが、処女を競りにかけたりそもそも12歳の少女を娼婦にするというこの時代というかまあ、たまげた。印象的だったのはピアニスト>>続きを読む

小さな悪の華(1970年製作の映画)

3.7

雑に言うと厨二映画なのだが、オルガンの音とゴシック調のディティールと淫靡で神聖な雰囲気とあのラストシーンが好きすぎて何度も観てしまう。純粋な悪を楽しむ少女達は悪魔に取り憑かれてるとしか言えないのだが、>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.7

人生は道路のように続く。地平線には未来が見える。帰る家はどこにもなく、ただ道がまっすぐに続いているだけ。リヴァーとキアヌが演じる役は正反対、リヴァーの刹那的な雰囲気とキアヌの少し人間離れした美しさが役>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.8

初めて見た時はテレビやネットが与える恐ろしい影響、メディアに取り込まれていく未来の人々を80年代に予測した凄まじい映画だなと感じたが何度も観ているうちにそんな細かいことはどうでもよくなるほど思想がたっ>>続きを読む

あるメイドの密かな欲望(2015年製作の映画)

3.0

ブルジョワ階級に虐げられているメイド達、性の欲望のはけ口でしかない女達の日常が淡々と密やかに語られていく。先が見えない展開や美しい映像にいきなり差し込まれる暴力エロ映像は好みではあったが、もう少しダイ>>続きを読む

Action Point(原題)(2018年製作の映画)

3.5

おなじみジョニー・ノックスビルが自作の破天荒遊園地を守るために仲間たちとバタバタする映画です(適当)ストーリーも展開もまあ単調だしホームドラマもすんごいお決まりなのですが危なすぎる行動も全部マジでやっ>>続きを読む

天国の口、終りの楽園。(2001年製作の映画)

3.8

再鑑賞。空と海が溶け合う瞬間、それは永遠だ...ふとランボーの詩を思い出す。この映画は生と死の交わり、奔放な性のエネルギーを持て余す少年たちと死へ向かう1人の女のセックスが描かれる。プールへ向かってす>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.5

序盤ロンドンを駆け抜けるムーブメントやファッションに小物などのセンスは抜群なのだがあまりにも宇宙人たちの表現が突飛なのと歌がweirdなので結果的にセンスがいいのか悪いのか全くわからなくなる。笑 スト>>続きを読む

扉の陰の秘密(1948年製作の映画)

3.6

ストーリーは他の方も仰るようにヒッチコック的だが長い廊下のショットや森の中の怪しげな霧、浮かび上がる影など映像はどこまでもフリッツ・ラング。ろうそくやモノクロ映像でもその美しさがわかるストールなどゴシ>>続きを読む

灼熱の肌(2011年製作の映画)

3.5

全編を彩る青とほんのすこしの赤。2人の恋愛は海のように深いものであるが、それは乾いた冷たい形でしか表現することができない。揺れ動く世の中で求めるものは愛と芸術のみ。その1つが崩壊した時はやはり死ぬしか>>続きを読む

普通の人々(1980年製作の映画)

3.7

アメリカンビューティーやセールスマンの死にもあるような、一戸建ての庭付きの家を買い、子供はスポーツ選手なんてゆうアメリカンドリームの崩壊。体裁を気にしてばかりの妻と優しい(頼りない)夫、孤独を抱える子>>続きを読む

雨の午後の降霊祭(1964年製作の映画)

3.7

自分の能力を知らしめるために女児を誘拐した壮年の夫婦。弱気な夫と愛をつかって脅迫する妻、2人の力関係が見て取れる序盤のシーンの脚本の秀逸さ。誘拐してからそれからの経緯に派手さはないもののじわじわと絶壁>>続きを読む

狩人の夜(1955年製作の映画)

4.0

左手にHATE、右手にLOVEのタトゥー。この時代の映画に頼るべき存在(父、警察)の裏切りや頼りなさが多く描かれているのは偶然ではないだろう。どこを切り取っても美しいドイツ表現主義的な映像、初っ端から>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.3

これはスターウォーズじゃなくてディズニーだ...ともかく、中盤が間延びしすぎていてクライマックスの盛り上がりが欠けているのと初期スターウォーズのような重みや絵の美しさが無い。主演俳優の方に非はないと思>>続きを読む

(1960年製作の映画)

4.2

実際に起こった脱獄事件の当人が書いた本を基に、役者のほとんどは素人、そして内1人は本物の脱獄犯を起用という超とんでも映画。この映画は音楽がない。ただひたすら穴を掘る、壁を砕く、掘る、砕く、休む、その大>>続きを読む

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.8

エンターテイメントに見えてしまう。アトラクションに見えてしまう。狂気が脳と心を蝕み泥で染める。頭から離れない音楽。

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

3.9

暗殺の森の撮影?美術監督?にコッポラ、戦争映画なのにこの勇壮たる映像の美しいことよ。the end が流れるオープニングから始まり、ワルキューレが流れるあの大殺戮シーンの恐ろしさといったらない。ワルキ>>続きを読む

カサノバ(1976年製作の映画)

3.5

二大女たらし()と聞くとドンファンとカサノバが思い浮かぶが、カサノバは関係を持った全ての女性に敬意を払い愛を注ぎ、彼女達を征服する喜びというよりも与えることに喜びを見出していた人物だそうで、そうなると>>続きを読む

顔のない眼(1959年製作の映画)

4.0

白黒なのに血のドス黒さや生暖かさが伝わってくるおどろおどろしさ、この表現は当時ヘイズコードがかかっていたハリウッドでは決して描くことができなかっただろう。閉じ込められている娘はまさに檻の中の犬、籠の中>>続きを読む

対話の可能性(1982年製作の映画)

4.2

永遠の対話
野菜、台所用品、文房具の戦い。野菜は台所用品より弱く文房具は台所用品より強く野菜は文房具よりも強かった気がする。これは一次、二次、三次産業を表しているのか、それとも欲望、技術、知性の表れな
>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.6

007かよwwというオープニングから始まり氷の微笑のあの名シーンまで再現、、、BAD ASSな彼ですが人種や女性、同性愛差別といった話題も取り上げそれを教訓くさくなく語れるのはデップーのキャラならでは>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.8

木を盗むこと、花を愛でること、車を拝借すること、おいしいものを食べること、どれも全て違うが、何か一つアクションを起こすということについては同じだ、自分で死を選ぶということも。目の前にあること、自分が今>>続きを読む

シャルロットとジュール(1960年製作の映画)

3.8

お前はバカだ。なんも考えてないんだ。俺はお前が戻ってくることを知っていたさ。なぜならお前は俺なしには生きていけないからな...チャーミングなシャルロットに悪口をぐちぐち、ベルモンド演じる主人公にゴダー>>続きを読む

突撃(1957年製作の映画)

3.8

生きるか死ぬかは運としか言いようがない長回しの突撃シーンが恐ろしい。それに比べ上官達が居座る部屋の豪華絢爛さの憎たらしいこと。責任のなすりつけあい、理不尽さ、裁判シーンは胸糞が悪くて見るのも嫌になるほ>>続きを読む

白い婚礼(1989年製作の映画)

3.6

ヴァネッサ・パラディのフレンチロリータな魅力爆発。当時人気絶頂だったのにヌードを披露するとはなんという心意気。裸体にまとった大きめのシャツ姿の可愛らしいことと男を翻弄する小悪魔ぶり...無知だけれど愛>>続きを読む

カルチャーハイ(2014年製作の映画)

4.0

これを決して大麻を推奨するドキュメンタリーではない。ただなぜダメと言われているのか、本当にだめなのか、何を基準にだめと言われているのかなどメディアと大衆の関係や社会の都合で決めつけられていることに対し>>続きを読む

愛のレッスン(1954年製作の映画)

3.6

この物語は悲劇になりそうな喜劇である...ウディ・アレンが好きというのも納得の悲喜こもごもの恋愛劇。お互いを愛しながらも相手を嫉妬させるしか相手と自分の気持ちを確認できない大人の姿には胸が痛くなる。た>>続きを読む

野いちご(1957年製作の映画)

3.8

人生は死と隣り合わせで孤独なものだ。心臓の音が不気味に響く悪夢、針のない時計、黒い霞になってしまう男、そして棺桶から現れる自分の死体。老医者が振り返る自分の人生は切なく後悔にも溢れているが、野いちごの>>続きを読む

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.7

序盤の酔っ払いの演技から始まり伏せた目に強がりながらもどこか怯えたような表情、時折見せる優しげな視線とジェームズ・ディーンのメゾット法演技が光る。まさに彼らの反抗には理由がない、それこそがこれが青春映>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.8

オレたちのスピルバーグ初監督作品!なんと24歳で製作!自分の2年後!信じらんねー!ストーリーは謎のトラックに命を主人公がつけ狙われるというただそれだけなのにめちゃくちゃ怖い。圧迫感ある映像の中で赤い車>>続きを読む

イノセント(1975年製作の映画)

3.6

衣装も屋敷も全てが美しくて、ベールに包まれた包ましやかな色気と一転して全部あらわになる官能の差が素敵なんだけれども全編にわたって頽廃が流れている。タイトルのイノセントとは主人公のことだったのだろう。彼>>続きを読む

第七の封印(1956年製作の映画)

4.0

小羊が第七の封印を解いた時、天は静寂に包まれた。虚無の人生を送ってきた彼が鏡を覗き込んだ時に映るのは己の虚無、幻想に囚われて生きてきた自分の姿だ。人は恐怖から逃れることができないが弱いゆえに逃避しよう>>続きを読む

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.9

共産主義、革命の雄叫びが爆発する。政治への烈々たる思いが映画製作者達を映画史をも革命へと導いた。さまざまな映画でパロられているオデッサの階段の大虐殺シーンの凄惨さといったらない。圧迫感、左から右へ奥か>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.4

老音楽家のベニスへの旅、それは彼の死への旅。精神的概念の美、それは自然と生まれるもので芸術家の努力は徒労なのか?自分の音楽の根底にあるものは平凡さなのか?汚く病に侵された現実で見つけたたった1つの美。>>続きを読む

>|