KnightsofOdessa

血のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

(1989年製作の映画)
4.9
[] 99点

大傑作。ペドロ・コスタ長編一作目。病弱な弟ニノと共に暮らす青年ビセンテが父親を殺害して埋めるが、不審がった叔父や借金取りによって平穏な生活が邪魔される話。デビュー作から既に凄まじいライティング技術でイネス・デ・メディロス様のご尊顔が闇の中で美しく輝きまくる。地下室に入るシーンの後光→階上を見上げる顔に光が当たるシーンとか、ラストで暗闇の森の中から出てきて月光が当たるシーンとか、素晴らしすぎんか?画面下からイネス様がニュッとフレームインしてくるシーンが二回もあって可愛すぎた。アレクサンドル・レクヴィアシュヴィリくらい空が見えない川辺の枯木林での数シーンも素晴らしい。夜霧がスクリーンみたいになるとこも良い。
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