垂直落下式サミング

マンハッタン・ベイビーの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

マンハッタン・ベイビー(1982年製作の映画)
2.8
謎の千年アイテムを手にしてしまったがために、古代エジプトの呪いにとらわれてしまう恐怖を描くオカルト映画。行方不明だった考古学者の娘がマンハッタンに帰ってくるなり、彼女の家族の周囲で不可解な事件が起こりはじめる。
エジプトロケによる予算削減もあってか、本作ではフルチお得意のおぞましいゴア表現はみられず、眼球を抉り出す場面はないかわりに、やたら目がアップになるシーンが多い。この作品に海外ロケ撮影が必要だったのかは疑問ではあるが、ロケなんかしないほうが、確実なものが安く撮れるとは思う。エジプト感があるのは、回想シーンを繋ぐために意味ありげに挿入されるサソリの映像くらいだ。
お芝居についても、呪いにとらわれたスージーちゃんがすごく可愛いらしく映る時と、子役特有の小憎らしさ全開に映るときの差が激しい。ロリコン的には一人の少女の様々な表情を堪能できて満足なのかもしれないし、せっかくだから可愛い姿だけ見たかったよと複雑な気分になるのかもしれない。私は前者である。