みむさん

レス・ザン・ゼロのみむさんのレビュー・感想・評価

レス・ザン・ゼロ(1987年製作の映画)
3.0
ロバート・ダウニーJrが演じる若者が薬物でボロボロになっていく青春キラキラ鬱ドラマ。
「アメリカン・サイコ」がキョーレツだったブレット・イーストン・エリスの小説の映画化。
原作小説はもっと陰鬱で残酷らしく、作者のブレッドも当初は映画版をあまり好きじゃなかったみたい。

アンドリュー・マッカーシー ジェイミー・ガーツ ロバート・ダウニー・Jrが高校を卒業した仲良し三人を演じ、ジェームズ・スペイダーがLAの裏社会を生きるリップを演じてる。
ブラッド・ピットは序盤の卒業式シーンでまた背景化してた。これも1987年のクレジットなし出演作。

高校で仲良しだった3人が卒業後にそれぞれの道を歩む。変わっていく人変わらない人いろいろいるわけだけど、主人公クレイにとっては、友人だと思っていたジュリアンとブレアがこっそりデキてたり、ジュリアンがLAで麻薬に溺れ借金まみれになっていたりと、変化に追い付かない。

とにかくロバート・ダウニーJrが演じるジュリアンが破滅的でツラい。
きらびやかな世界からは弾かれ、父と確執、友情だけが心の拠り所なんだけど。
親友が気づいた時にはすでにボロボロ、明るい兆し見えてもあのラスト。
この映画でも十分キツい状況なので原作はもっと陰惨な描かれ方をしてるのではないか。

青春のきらめきと闇、慾望と挫折、若者たちの青春の1ページ風に描いていてやや起伏に欠けるが最後の突き落とすエンディングもいいんじゃないか。

これは早く手元にある原作を読まなければ。

ロバート・ダウニーJrが薬物で逮捕されてるがこんな役もやってたんだな。