櫻イミト

悪魔の花嫁の櫻イミトのレビュー・感想・評価

悪魔の花嫁(1968年製作の映画)
3.5
同年の「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)と共にオカルト映画の先駆となった作品。ハマー・プロ×テレンス・フィッシャー監督。主演クリストファー・リーの最もお気に入りの一本。

1960年代、オカルト学者のリシェロ侯爵(クリストファー・リー)と友人レックスは、長らく親代わりとしているサイモンと恋人タニスが悪魔崇拝のカルト教団に加入しようとしていることを知り二人を救い出そうと赴く。森の中で始まった洗礼儀式の最中に彼らは二人を連れ出すことに成功。仲間夫妻の屋敷に魔方陣を組んで立て篭もるが、教団の首領モカタは二人を奪おうと黒魔術で魑魅魍魎を操り襲ってくる。。。

オカルト映画と言っても現在から見ると案外素朴で大人しく映る。しかしハマープロの安定した映像美術で描かれるカルト儀式や魔方陣にはそれなりの魅力があり、地元英国では現在も評価が高いのも頷ける。”エコエコアザラク”という有名な黒魔術の呪文も登場するし、オカルトホラーの先駆としてジャンルを切り開いた功績は大きい。

善玉のクリストファー・リーは頼りがいのあるナイスガイだった。
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