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チャールズ・マンソンのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

チャールズ・マンソン(2003年製作の映画)
3.2
チャールズマンソンとそのファミリーについて知るにはまあまあ。
でも観る前に概要程度は把握しておいた方がベターな内容。
(この映画のために予習するかどうか微妙なところ)

マンソンの周りにいた女性達や、男達の視点からマンソンを浮き彫りにしていく構造なのだけど、マンソンの影は薄い。

フラワームーブメントの真っ只中にシャバにでてくるなり女の子をたらしこみ、あっという間にハーレム状態にしていったマンソン。
時代的なファッション、ロン毛で髭、ちょっとジーザス風アウトローなヒッピーがモテモテだったのは理解できる。

そこにマリファナやLSD、スピードなどドラッグやりまくり、セックスとドラッグで、女の子が寄ってくる、おこぼれにあずかろうと男も寄ってくる。フリーセックスにドラッグにマンソンの音楽や言葉に心酔する若者たち。
マンソンファミリー完成。

煙草ふかすが如く、キャンディ口にするが如くマリファナとLSDをキメる彼等。
怠惰で爛れた生活だけど、危険分子ではなかったファミリーに綻びが出たのは金銭絡みから。

最初は泥棒、ある日売人を射殺したことで、ファミリーの舵切りが変わる。
殺人をいとわないカルト集団へ。
実行部隊は決まってて、マンソンは同行しなかった。
何だよボスは命令するだけかよ!
っていう風に仲間の不満を持たせないのがカリスマ性故なのか。

シャロンテートとラビアンカ夫妻の殺害は、下手なB級ホラーより残酷で狂ってた。
信者も大分イカれてんだな……。
愚かしいと言い切るのは簡単だけど、イケメンに囲い込まれてドラッグで誑し込まれたらどうなるかな……?
と想像した自分にちょっと嫌気がさした😅