幸せなひとりぼっち
妻を亡くした責任感の強い孤独な男性が、妻以外の人に心を開く物語。
「全部自分でできると思ってしまう」
という思い込みは、少し容量が良い人だと誰しもあるのではないか。
そして、それは同時に誰かを見下している。
一人でできると思い込んでいることや、コミュニケーションに置いての気難しさは、自分自身主人公と重なる部分が多く、自分を客観視しているようで恥ずかしかった。
ただ、人生一人で乗り越えられることなどすぐに限界がきてしまう。
そんな頑固マンが心を少しづつ許していく姿や、罵倒されながらも主人公と向き合い続けることで、主人公の心が開けていいく姿に心を揺さぶられました。
人は変えられないのではなく、自分の向き合い方や接し方次第でその人は変われるというのが強く伝わってきました。
同時に誰も訪れる”死”の中で、最愛の人を大切にし自分の意思を貫き、人に優しくできる日を歩んでいきたいと思わされた作品でした。
素晴らしい作品をありがとうございます!