ジーハ

幸せなひとりぼっちのジーハのネタバレレビュー・内容・結末

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

彼はなぜ偏屈になってしまったのか…?
でも、どちらかといえば…
元々そっちの人だと思うけど?笑)

嫌われ者の偏屈じじぃオーヴェの日常と、
並行して明かされる妻・ソーニャとの出会
いから別れまでのエピソード。

ソーニャはほんと素晴らしい女性。
聡明で優しくて誰よりも努力家で、
どんな環境や立場の人も平等に愛し、
みんなを照らすお日様みたいな美しい人。

オーヴェにとって彼女は彼の人生の
唯一の光だったに違いない。
その光を突然失い、真っ暗な闇にしか
感じなくなったこの世界は、彼にとって
とても怖くて辛かっただろう。。

そして、偏屈じじぃが発信していた世間
への苦情や訴訟は、彼のワガママじゃなく、実は全部ソーニャを応援するためだとわかってからは、その彼の悲しみが追って沁みてくるようなった。

そして、オーヴェにとって絶望しかないその人生にある日、おせっかいでフレンドリーな家族が隣に越してきてから、彼の生活が徐々に変化し始める…


観終わったあと、イソップ寓話の
「北風と太陽」を思い出した。

旅人のコートを脱がせようと
力比べをする太陽と北風。

北風が力いっぱい大風を吹くけど、
寒さを嫌った旅人はコートをめいいっぱい
押さえてしまってコートを脱がす事ができない。
でも太陽が暖かな日差しを照りつけると、
旅人はその暖かさで自分からコートを脱
いでしまう、というお話。

旅人はオーヴェ。
ソーニャとおせっかいな隣人家族が太陽。

人は、意地悪されたり
否定されると意固地になる…笑

オーヴェがまた笑える人になれて
良かった。
ジーハ

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