にく

人間ピラミッドのにくのレビュー・感想・評価

人間ピラミッド(1961年製作の映画)
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『人間ピラミッド』。60年代のコート・ディヴォワール。同じクラスに集う高校生たちが人種間(欧州系とアフリカ系)、男女間に生じる様々な問題に煩悶する。かかる物語は実は劇中劇として演じられているに過ぎないのだが、J・ルーシェが丁寧に捉えた現地の風景がそれをただの夢物語には終らせない。
製作はヌーヴェル・ヴァーグの陰の立役者ピエール・ブローンベルジェ。しかし人種差別を主題とした映画であるにも関わらず、日本語字幕が“Europeens”、“Africains”にそれぞれ「白人」、「黒人」と充てているのにはどうも納得がいかない。「欧州人」、「アフリカ人」じゃだめか?
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