クリーム

グレート・ウォリアーズ/欲望の剣のクリームのレビュー・感想・評価

4.0
ちょっとエロくてグロくて無秩序。人間の欲望を全力で描いた監督の力作。個人的には、ジェニファー演じるアグネスのしたたかさが、楽しかったです。倫理観なんて、全く気にしていないのは、さすがです。突っ込みどころは存在しますが、パワーで押しき切られます。見応えがあり面白い作品だと思います。

舞台は1500年頃のヨーロッパ。マーティンの傭兵部隊は、領主アーノルフィに金で雇われ城塞都市に攻め込み、制圧に成功。強奪の許可が出ていたのだが、部隊のリーダー·ホークウッドの裏切りにより、報酬を奪われ都市から締め出されます。マーティン達は、領主達に復讐を誓うのでした。



ネタバレ↓



巡礼者に化けたマーティン達は、移動中の領主一行を襲撃し、領主の息子スティーブンのフィアンセ、アグネスを誘拐。彼女は、マーティン達に輪姦されますが、したたかな彼女は、マーティンを誘惑し彼の娼婦となります。そして、マーティン軍団による城征服、虐殺と続き、スティーブン達が襲撃して来ます。彼は、アグネスを助けに来ますが、部隊はほぼ全滅。1人生き残った彼は、鎖に繋がれます。
そして、ペストの大流行により、ホークウッドはペスト菌を城の中に蔓延させる事を思いつきます。ペストに感染した犬の肉を城の中に放り込みます。
その肉の欠片をスティーブンが井戸に投げ込み、その水を飲んだ者達は、感染しました。そして、内部紛争が起き、マーティンは孤立。ホークウッド達に攻め込まれ、スティーブンとアグネスは、無事脱出します。マーティンも死んだと思われたが、城から逃げる姿をアグネスは、見送った。

傭兵達の蛮行。頭が割られて痙攣する尼さん。死産した赤子を樽に詰めて足で泥水へと沈めるマーティン。縛り首にされた腐乱死体の下で愛を語るアグネスとスティーブン。アグネスの誘拐、強姦等々、無秩序、やりたい放題。
そして、マーティンとスティーブンとの間で、その時々に有利な方に付くアグネス。女のしたたかさを描くのが上手だし、当時23歳のジェニファーの演技が素晴らしかったです。この人こう言う役が本当に上手い。アグネスは、マーティンを好きだったのだと思います。ラストも彼をわざと見逃しています。だけど、良い生活が手に入るのは、スティーブン。いやぁ、アグネス素晴らしい。コンプラの無い時代のヴァーホーベン監督は、強かった。

のんchan、楽しかったです。ありがとう♡
クリーム

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