コマミー

グレート・ウォリアーズ/欲望の剣のコマミーのレビュー・感想・評価

4.0
【その血気、高らかに】

※名優[ルトガー・ハウアー]がこの世を去りました。[ポール・ヴァーホーベン]の初期作で名を挙げ、近年はB級映画への出演が殆どでしたが、たびたび大作で顔を出してました。数々の強烈な顔を見せてくれた彼を心から讃えると共に、この作品をご紹介します。R.I.P. Rutger Hauer ↓↓↓

ポール・ヴァーホーベンのオランダでの初期作が功を奏し、ハリウッドに招待され、記念すべき第1作目がこの作品だ。
監督の作品と言えば、えげつないほどの"セクシャリティ描写"と、"暴力的な描写"が有名である。と言うと、皆さんが想像するのは、「氷の微笑」シリーズであろうが、まぁ、その作品も有名であろう。
だが、初期ハリウッド進出作である本作は[比にならない]。ヴァイキング並みに"血の気が多く"、聖職者を謳いながら暴力的に奪う、ルトガー・ハウアー率いる[盗賊集団]を、主体として描いていたいるからだ。それゆえに、娼婦やクソガキも登場する。
だが、[不思議と応援したくなる]盗賊たちでもある。まともな心や頭で観てはいけない。彼らは、暴力的で野蛮ではあるが、"家族のように一体"になって、敵に立ち向かう。

  彼らなりの[熱い心意気]なのだ。

それをルトガー・ハウアーが、意外に[クール満載]で演じているのには驚いた。そして[ジェニファー・ジェイソン・リー]のあの白い肌…、もう観たくなったでしょぉ?

またあのタッグを実現してほしかったし、もう少し長生きしてほしかったが、どんな作品でも、その存在がしっかり確認出来る方であった。それくらい、初期作での演技が素晴らしかったのだと思う。

「ブレードランナー」のロイでもそう…、彼は[怪優]の手本になっていた男だった。

その血気、さらに高らかに…。
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