チッコーネ

プラーグの大学生のチッコーネのレビュー・感想・評価

プラーグの大学生(1913年製作の映画)
2.5
悪魔との契約/分身にまつわる1世紀以上前の恐怖映画。
1つの場面に同一人物を映り込ませる編集技術は、すでに確認可能。
俳優陣のもっさりさ加減が酷く、腹の出た大学生と子持ちにしか見えない伯爵令嬢の絡みは、お世辞にも美しいと言えず…、当時の薄い役者層、社会的地位の低さが偲ばれる。
どちらかと言うと富裕層の暮らしぶり(狩りのために猟犬を何十匹も養っていたりとか)や服装などの風俗を確認している方が楽しい。
以降2度リメイクされている作品のようだが、本作に表現主義的な映像美は感じられず。