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死神ジョーズ・戦慄の血しぶきのswansongのレビュー・感想・評価

3.3
「ジョーズのバッタもんも、そろそろパターンが尽きてきたなあ… せや!サメだけじゃなくてタコとかイルカとか、いろんなもん混ぜてみたろか♪」

そういう作り手の魂胆が見え見えですけど、CGという便利な技術に頼ることなく、異形の人喰いモンスターを"人力"で暴れさせた心意気は立派ですよね!

ここでちょっと、本作品に登場する死神ジョーズくんの恐るべきスペックについて触れておきます。

①噛みつくパワーではホオジロザメを上回る、古代の巨大甲冑魚ダンクルオステウスの頭部!
(だからあんなオモシロい顔なのね)

②水中での移動速度が遅いという甲冑魚の弱点を補う、四対の強力なタコの足。
最大速度はなんと時速50キロ超!

③おまけに知能はイルカレベル。
イルカの脳化指数(体重に占める脳の質量)はチンパンジーの2倍で、地球上でもっとも人間に近い。

④しかも細胞分裂によって無限に増殖する?
これじゃ銃器や爆弾は使えない!

これほどのハイスペックなのに、実は"◯◯だけはめちゃめちゃ苦手"という、私たち人類にとっては誠に都合のよい弱点のオーナーなんですよね。(笑)

最後に、本作品の"題名ややこしい問題"について。
いろいろとテキトーにつけられたと思しきタイトルを列挙すると、ざっとこんな感じです。

"死神ジョーズ 戦慄の血しぶき"

"ジョーズ·アタック2" (なぜ2?)

"DEVIL FISH" 

"MONSTER SHARK"

"DEVOURING WAVES" (貪り喰う波?)

"RED OCEAN" .....

邦題と英題だけでこの数!
この作品が受けてきたドイヒーな扱いが伺えますね。(笑)
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