LEONkei

アムステルダム・ウェイステッド!のLEONkeiのレビュー・感想・評価

3.0
これまでドキュメンタリーを撮ってきたイアン・ケルコフ監督が、シンプルなストーリー性の中に今なお変わらぬ現実ドラッグ問題を提起をする。

いわゆるドラッグと一色単にするのも少し乱暴なのだが、脳内を刺激し覚醒させることには変わりはない。

アンダーグラウンド・シーンで躍動し乱舞する人々は、ある意味〝獣〟のように本能に従い純粋だ。

人間の弱さをドラッグによって求め慰めるなら、それは合法だろうが非合法だろうが本来生き物として関係ない。

時代や場所が変われば法律も変わる。

イリーガル(非合法)なものこそ真実…と言うのも半分当たっているが、半分は外れている。

個人的にはドラッグに頼らなくても脳内覚醒できるので必要はないが、そこが真実の世界かと言うのは別の話だろう。

物語は有り触れたドラッグに関わる若者の話だが、やはり〝イアン・ケルコフ〟ワールドが存分に楽しめるハイパードラッグ・カルチャー・フィルムに酔いしれる作品。

見る人によっては荒く雑な映像で悪酔いするかもしれないが、安っぽい有りがちなストーリーも『映像そのものをドラッグと捉える』面白い手法で映画として十分成り立っている。

現実逃避や脳内覚醒するだけならドラッグの必要性をあまり感じず、それは単なる幻惑でしかく真実から遠ざかることでしかない。

そもそも真実とは何かと言えば…話がまた脱線しますのでまたの機会に..★,
LEONkei

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