さとうの人

下女のさとうの人のレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
3.6
家政婦が家族を崩壊させゆく話

と一言にまとめられるけど、崩壊までの内訳がどの家族ホラーよりも抜群にこわい。

若き家政婦によるネズミ取りから始まり、一家の旦那を寝取り、子供たちにも魔の触手を広げてゆく。
胸糞オブザ胸糞わるさ!

イナズマや階段落ちなど時折含まれるアクションが、胸糞な雰囲気に活を入れるので、すいすいと見られてしまうのがこの映画の不思議なところ。
下女役の女優の艶めかしくも怪しい美しさ。そこもまた魅力。

何よりも予想外のラスト。しばらく思考停止してしまうくらいの破壊力だった。
さとうの人

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