ピュンピュン丸

シェーンのピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

シェーン(1953年製作の映画)
4.5
西部劇の『金字塔』。『塔』であるが故に、見る角度によって色々な解釈が出てくる。アラン・ラッドの不器用な演技が、作品にフィットしている。華美な描写や表現がそぎおとされている映画で、有名すぎるラストシーンへと向かっていく。一宿一飯の恩義を返した流れ者の話、とまとめると陳腐になってしまうから、そうまとめては感じることができないものが映画の中に息づいている。シェーンと、ある家族の父親、母親、そして男の子、それぞれとのあいだに結ばれた『友情』とか『愛情』『心の絆』を感じとる映画。