どこにでもいそうな女の子ルルが、幽霊に体を乗っ取られた弟と高所恐怖症の近所の少年とインチキ臭い心霊研究家のオッサンと共に孤島にいるネクロマンサーと戦うお話。
タイトルが『ライラの冒険 黄金の羅針盤』と酷似しているのは、日本の配給会社かDVD販売会社かがライラ人気に乗っかろうという目論見の結果（ジャケ写載ってないけど、デザインも『ライラの冒険』のそれと似通っている）。
そもそも本作、冒険というほど冒険しないし、出てくる魂は黄金じゃなくて青白い。
しかしこれ、邦題はアレだけど、中身は意外と面白かった。
ストーリーは分かりやすいし、島の大きな秘密に関するさりげない伏線もあって、なかなか上手いなあと思った。
悪玉のネクロマンサーを演じているのがマッツ・ミケルセンの兄のラース・ミケルセンという点も個人的にはポイント高い。
残酷なシーンはなく、お子様でも安心して鑑賞できる。結構コミカルな展開もあって、霊魂を呼び寄せる機械を作動させると、霊じゃなくて犬がたくさん集まってくるのが笑えた。
何となくシリーズ化できそうな気配を醸し出しているけれど、タイトルをパクらせてもらった本家の方がアレだったし、本作もこれ一作で終了でしょうね。
