Tacos

イングロリアス・バスターズのTacosのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

クエンティンタランティーノらしい作品。同監督の作品は3作目だが、その中でも最も楽しめた作品。ストーリーの展開としては、他作よりもわかりやすいものだった。要は、痛切なアンチナチス映画といったところか。クリストフ・ヴァルツ演じるハンス・ランダ大佐の敵の真意を見透かしたような会話劇は、ユーモアと冷徹さを醸し出す見事な演技だった。ナチスを題材にした作品は数多くあるが、多くがコミカルに演出されているように思う。彼らのしてきた所業があまりにも残酷なために、そうせざるを得ないのだろう。迫害を受けた2組のユダヤ人による復讐劇が、期せずして交錯するラストはどこか面白おかしかった。
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