ランボーでありたい

暴走特急 シベリアン・エクスプレスのランボーでありたいのレビュー・感想・評価

3.7
50音映画鑑賞マラソン 第32回 『ほ』
DVDで再見
”中年の危機”真っ最中のアメリカ人夫婦がシベリア横断鉄道で旅行中に思いもよらぬ犯罪に巻き込まれるお話。
監督は「セッション9」、「マシニスト」のブラッド・アンダーソン。地味で小粒なクライムサスペンスながら出演陣はベン・キンズレー、ウディ・ハレルソン、エドゥアルド・ノリエガ、エミリー・モーティマーなど豪華。人気者ケイト・マーラも出演しています。

劇場未公開作品。ほいでアルバトロスが買い付けちゃったもんだから”安定の虚偽パーケージ”の犠牲に・・。列車アクション好きもブラッド・アンダーソンのファンも共に得なんかしないでしょうにねぇ。ドデカい爆発もセガール拳もありません。ご注意を。

言葉の通じぬ異国の地、かつ列車内(安易に抜け出せない密室)で展開するサスペンス。優れたスペンス映画は派手なシーンなどなくとも”荷物を持つ持たないの問答”だけで充分すぎるほどハラハラ出来るのである。ブラッド・アンダーソンはいとも簡単に緊迫した状態を作り出してくる。正直この辺は朝飯前なんだろうなぁ。
サスペンス好きなら充分楽しめると思います。胃がキリキリと締め付けられるような緊張感を味わいたい方はぜひどうぞ。

*「見知らぬ乗客」を思わせる設定あり。