健一

飢餓海峡の健一のレビュー・感想・評価

飢餓海峡(1965年製作の映画)
3.0
1965年 🇯🇵映画 モノクロ作品。

超お恥ずかしい話なのですが・・・
私 中学1年生位までこの「キガ海峡」という作品。
「ガキ海峡」と読んでました。😅
国語の授業でどんな理由かは忘れましたが 本作の話になった時先生が「キガ海峡」と読んで 心の中で
『あっ!ガキ じゃないんだ! キガ って読むんだ』と思い
恥ずかしい思いをした記憶があります。😰

BSで放送していたので録画して深夜に鑑賞。
3時間3分 の大作です!
東映が監督に無断で編集した167分版 と 後に監督自身が編集し直した183分版があるそうで今回は後者を鑑賞。

昭和22年。北海道 青函。
大嵐による連絡船沈没事件と住宅街の大規模火災が同時に発生する。
火災は質屋の店主を殺害し 金品を奪った犯人による放火と判明。
沈没した船からは二人の身元不明の死体が見つかる。
それは殺害し放火した 3人組の強盗のうちの二人であることが分かる。
函館警察の刑事は事件の夜に姿を消した 犬飼多吉 という男を追って下北半島へ向かう。

う〜ん。何だかんだ一気に見入ってしまったが それでもやっぱり長過ぎるかな。
いらないシーンも結構あって2時間半位の尺に余裕で収まったのではないかと思う。

簡単に言うと、
最初ちょっと盛り上がって それ以降ダルダル。
終盤に近づくにつれて 面白くなってきた。
とは言え 全体的にパンチが無い!
この作品。東宝製作で 黒澤明監督が手掛けていたら恐らくもっと面白い作品になっただろうに。

作品のキーパーソンとなる『ある女性』が出てくるのだが、彼女の振る舞いがどうにも鼻に付く。
娼婦の設定なのだが 車内で男の前でヘラヘラして変に気を誘ったり 男の切った爪を何年も大事に御守りのようにしていて その爪と一緒に◯◯💋したりと まったくもって理解不能。
『この女性』の心情を大袈裟に描き過ぎ。
三國蓮太郎、高倉健など大物俳優の演技合戦も見所のひとつだが お二人の代表作と言える作品なのかな?

昨年の夏に 丸の内TOEI でリバイバル上映されていて観に行くかずっと悩んでいた作品。
観に行かなくて良かった(笑)。
見る前の期待値が大き過ぎたようです。
つまらなかった訳ではないが・・・
健一

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