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飢餓海峡のkiritoのレビュー・感想・評価

飢餓海峡(1965年製作の映画)
3.9
【爪】

昭和22年。台風がやってきた。
これにより大型船の転覆事故、さらには別の理由で大火事が発生する。
船からは身元不明の2つの遺体、質屋からは撲殺死体がみつかった。
刑事はこの2つの事件は繋がっていると睨むのだが。。。

内田吐夢監督作品はお初。
尊敬する後輩さんのオススメで鑑賞。

回想再現シーンが秀逸。
180分という長さを感じさせない魅力がある。

疑うのか信じるのか。
刑事に問いかける犯人像は斬新だった。
金に対する執念。極貧な環境を生きた人間じゃないとわからない。
昔のサスペンスは殺人に理由があるところがいい。

主演が三國連太郎。
僕からするとおじいちゃんのイメージしかないのだが、178センチもあるらしい。
今でそこ身長が高い人が増えているが、この当時にこの身長とこのイケメン度…めっちゃモテそうだなと思ったら3度の離婚歴があるということで、やっぱり…と納得😌
そうじゃなきゃ困る!

※飢餓海峡。
それは日本のどこにでも見られる海峡である。
その底流に我々は貧しい善意に満ちた人間のドロドロした愛と憎しみの執念を見ることができる。


2018.12.11
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