安堵霊タラコフスキー

飢餓海峡の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

飢餓海峡(1965年製作の映画)
4.3
確かこの作品もポン・ジュノが好きとどこかで話していた気がするけど、改めて見ると本当に作風も演出もポン・ジュノのド好みっぽい。

同時期の監督で言うなら今村昌平みたいな絶妙な撮り方やカット割りをしていて、冗長なところが一切無いから一画面一画面注視してしまう。

そしてそのおかげで3時間という長さもあまり長く感じられず、そういう意味でも優れた作品とは思うけれども、題材的には松本清張とかが執筆した犯罪小説に近かったからか良くも悪くも俗っぽい印象が強くなって深みが損なわれていた感も少しあった。

あと東北生まれとしては、やはり訛りがステレオタイプであまりリアリティが感じられなかった点もいただけなかった。(アクセントや喋り方としては三國連太郎とか見事ではあったけれども)