るい

アウトレイジのるいのレビュー・感想・評価

アウトレイジ(2010年製作の映画)
3.7
北野武版仁義なき戦いってところか。ヤクザ群像劇、仁義なき戦いの現代編、殺って殺られて、誰が生き残るのよこの世界。

山王会ではない村瀬組とその兄弟の杯を交わした山王会池元組の組長は麻薬の取引で金を稼いでいる。その事に腹を立てた山王会会長は池元を咎める。池元はこれを収めようと自分の傘下の大友に村瀬へトラブルを起こすよう依頼。このことがきっかけで血で血を洗う一大抗争劇に発展する。

むずい。人間関係がむずい。誰が誰の下だっけ?お前どこの組員だっけ?ってなる。特に日本の俳優を知らない私にとっては…。

この作品の面白い所は個性的な人たちで構成される群像劇であること、容赦のないバイオレンス描写(1番痛そうだったのはやっぱり歯医者のシーンよね)かっこいいアクションなど使わずに淡々と人が死んでいくところ。

ヤクザにも色んな人がいて、中間管理職で最後まで耐える人、ブチ切れちゃう人、最初から我慢ならん人、器のちっちぇーやつからそこそこおっきいやつと、その人間模様が良い。ま、全員悪いやつなんですけど。

仁義なき戦いでも山守のおっさんが裏切りまくるやつですが、この作品にもそういうやつが登場。さぁ、一回火がついたら止まらんコイツらの中で生き残るのは誰なのか!
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