この映画を評する最も適したワードをあえて使う。
フィルマークを始めて以来、使っていなかったお下品な言葉。
これは、けなす言葉ではない。【褒め言葉でもないのだか】
この映画は、
糞映画です!
登場人物は、みんな糞です!
お話は、糞のような話です。
改めて言います。
このワードは、けなす言葉ではありません。
この映画を評する最も適するからです。
何の教訓も得られな。感動もない。
でも、「糞面白い!」
ヤクザのしかも同系列の組同士の抗争。
やって、やられて、また仕返す、そんな繰り返しのバカばかり。
この映画は、そんなバカに徹しているところがいい。
もし、途中で、こんなシーンや会話があったら、どーしよーもなく最低映画になったところ。
「田舎のお袋がおいらのこと心配して・・」
「俺、この仕事辞めたら、堅気になろうと思う。」
みたいな、、、
糞は糞のまま、顧みないし、展望もしない。
そこらへんが、まるで戦国時代の下剋上国取りを見てるみたいに、別のことに邪魔されずに見られる。
キャスティングの妙も長所というか、みどころ。
だって、上にいる奴の小物感とたけしを始め下にいる奴の存在感と悪さ感。
!
その中でも本当の悪は、
役柄的には小日向文世
多分、あの役が一番悪だわね。
役者としてはたけし!
あの死んだ魚のような眼、普通の役者さんには出せないんじゃないかな。
暴力描写も、美的、詩的、劇画的にせず、痛い、嫌な感じの表現もこの映画の良さ?
だって、そんな美的でも詩的でもないはず。
暴力の原点は「痛さ」じゃないでしょうか。