白い砂浜と透き通っておらず深く青い海、女のブロンドと男の栗色の髪。
男は黒いセーターを着て、女は赤白のスカートを履いている。

モノクロでありながらも、鮮やかな色彩が想像できる。その想像が正しいものかはわからないけど。


前半はいかにも童貞映画らしく、直接的ではないまでもリビドーに満ち、爽やかであるが色を感じる展開が続く。

そして、女が男を認めた時に女に視点が移っていく。
そこからがなんとも痛いのだ。


海辺での撮影のみではあるが、シーンによって海が顔色を変える。

時折現れる飛行機が彼女の悲しみと諦念を表しているようで、苦しくなる。

ポーランド映画祭2012 @イメフォ
これはダメ！チラシにはﾇｰﾍﾞﾙﾊﾞｰｸﾞ云々書いてあったが、これまたアントニオーニを思い出す。だがそれの劣化版であることは否めないし。
あの戦闘機のｶｯﾄとか、いかにも意味深であるものの、映画としてはなんの意味もなしてないｶｯﾄはなんなの？つーか映画って、意味のないｶｯﾄをつなげて意味を作っていくものであって、意味ありげなｶｯﾄを挟むことじゃねーよフザケンナ。って思いました。

あと女優が、年をとったアリダ・ヴァリって感じでスゲーいやだった。　ポーランド映画の一番の魅力は女優だと密かに思ってたが（みんなかわいいし肉感的）、これはダメだろ。