影屋れい

アングスト/不安の影屋れいのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
1.5
『アングスト/不安』。実際の殺人鬼『ヴェルナー・クニーシェック』を基にした作品。事件としては理不尽極まりなく到底許されるものではない。唾棄すべき事だ。

然しながら批判は承知で映画として語らせてもらうとなると話は別だ。まぁ、よくもまぁ、ここまでツマラナイ作品にしたものだ。

シリアルキラーと呼ばれるクソ野郎を題材にした作品をそれなりに見てきたがどれもこれも『実在の〜』を言い訳の上に胡座をかいた駄作ばかり。恥ずかしくないのか?実在なのだからドラマチックじゃないのは当たり前。事実を淡々と描きました…じゃねぇんだよバカ野郎が。ならノンフィクション映画を撮れ。テメエの妄想を付け足した映画にするならば、そもそもこの様な悲劇で悲惨な事件を扱うな。いっそモチーフにしたオリジナルを撮れよ。

事実を扱っているのだから批判を言われる筋合いはないとばかりの思惑が見え見えで腹が立つ。

1983年当時、残酷すぎて苦情、返金騒ぎが起きてヨーロッパ全土で上映禁止…と一大センセーショナルになったとの煽り文句だが、確かに。現在(2021)でもU-NEXTのポイントを返して欲しいと思います。

追記:映画的に『フリッツ・ホンカ』よりも頭が悪い殺人鬼がいたのには驚きだ。まぁ、大抵の殺人鬼なるクソ野郎どもは自身がインテリで何故か『上級』と勘違いしている輩だが。
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