しちれゆ

アングスト/不安のしちれゆのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
4.0
異常映画の最高峰です。1983年作品。現代なら倫理の壁に阻まれて作れないかも。37年の時を経て日本劇場初公開。

Kのモノローグ
「あまりの興奮で息が出来なかった」
「死人と一緒にいられるだけで興奮」
「殺ったあとは最高の気分」(的な)
Kは出所後の職探しのため3日間だけシャバに出たのだが職探しなんかどうでもいい!とにかく誰かを殺したい!と悶絶する。この手の顔 嫌いじゃないんスよね、青いガラスみたいな瞳に高い鼻梁。力持ちには見えないのに太ったおばあさんやその息子(と娘)を飲まず食わずで殺して運んで。死体を担ぎあげたときなんか「大丈夫か?腰やられるよ!」と心配になった。
その一部始終の間ワンコがちょこまか。助手席にも乗っちゃう笑。超絶サディストだから殺される恐怖を感じない相手には関心ないんですね。昔は白鳥の頭を切り落として血を飲んだらしいけど、それは人間の代替として。
Kは実在の人物で現在も刑務所に収監されているらしいです。出所しないかなぁ。


この作品が好きな人には『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』もお勧めします。『屋根裏…』の方が可笑しみがあります。
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