とてもいい映画でした。実際の若松孝二監督がどんな感じだったのかを知らないのだが井浦新は多分監督に似せてきているのでしょう、デフォルメはあるとしても。人間の可笑しくてやがて哀しき欲望や矮小な自意識を全肯定する監督の懐の深さと「やりたいようにやるんだ！」という映画への情熱がスクリーンから溢れ出る。河合塾の映画も気付いてみれば若松監督がメガホンを取っている笑。監督を支える木全やまだ何者でもない若き井上が映画への熱き思いで繋がっているさまも尊い(泣)。東出昌大最高だったし久しぶりの芋生悠ちゃんはとても綺麗になっていた。
シネマスコーレ開館祝いの大島渚監督からの花輪、作中の会話に出てくる昭和の映画人の名前なども懐かしかった。古い映画も配信で見れる幸せな時代に感謝。
私の見た回の映画館でコアな映画ファンと思われる男性がコアじゃなきゃ分からないよ！というシーンで声を上げて笑ってるのも良かったな。
