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四十挺の拳銃のENDOのレビュー・感想・評価

四十挺の拳銃(1957年製作の映画)
4.0
連邦保安官3兄弟vs権力者40人という構図がタイトルから想起させられるが、蓋を開けてみれば人でなし弟と地元の保安官ジャガーがスタンウィックの足を引っ張るというお話。巨大なテーブルを囲む晩餐会だけが40人という規模を物語る。冒頭グングン進んで鉄拳制裁するサリヴァンが燻銀。葬儀屋の裏路地で行われる決闘も手に汗握る。風呂屋のバーニーもいい声してる。ジャガーのあまりにも情けない告白に涙!あんたはパートナーじゃない!ただの部下よ!とスタンウィックに返り討ちにされ、俺にだって男の感情があるんだぞ!と頑張るも見事に玉砕。手切金の小切手渡され絶望して揺れて壁に当たる靴音で縊死が判明。哀しいぞ!凄まじい砂嵐で世界と隔絶され、隠れた小屋で身の上話。冷静なはずのサリヴァンがガチ恋愛。サリヴァンの弟ウェスが銃砲店の娘と銃談義で急接近するのもいい。結婚式の悲劇も泣かせるし、終盤の肉を切らせて骨を断つオーバーキルな銃撃も素敵。『大砂塵』のクロフォードみたいな姐さんスタンウィックが見れるかと思いきやメロドラマ要素が結構強い。家族に縛られ解放される話でもある。自主字幕!
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