MovingMovies

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップのMovingMoviesのレビュー・感想・評価

3.0
100年前に便器にサインをして、タイトルをつけ画廊に展示したアーティストがいた。サインがしてあり、タイトルがあれば「作品」なのだという不意打ち。
①意味わかんない。
②既存のアートをぶっとばす作品だ。面白い。
③既存のアートへの痛烈な批評であり、面白さはわかる。でもそこに美があるとは感じない。

<ここ出ます>
本作はMr.Brainwashという、胡散臭い名前をあえて名乗る男をめぐる映画であり、「バンクシー」の絵はあまり登場しない。

本作はバンクシーのさすがのユーモアセンスだ。高度ないたずら、ジョークといってもいい。自分をつかまえようとするアートの世界からもするりと身をかわしている。でも僕には本作がバンクシーの描く絵ほど美しいとは思えなかった。上の③の気持ちに近かった。

バンクシーの絵に興味がある人には『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』の方をお薦め。