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優しき殺人者のumihayatoのレビュー・感想・評価

優しき殺人者(1952年製作の映画)
5.0
どうすればよかったか。。。

あまりの恐怖に1時間釘付けにされる。
なす術のなさに頭を抱えるし
なんなら彼も、戦争や戦時下の「能力や障害によって優劣をつけられる社会」の被害者であるという見方もできるし、第一次世界大戦終戦の1918年を舞台にしてる事から、反戦映画的な一面も見て取れる。

精神障害に対してのケアなんて無いに等しいだろうし、医療現場でさえ理解があるとは言えない時代だと思う。
なんなら"役立たず"の烙印を押され、軍隊からも社会からも爪弾きにされただろうことは想像に難く無い。

そういう意味では「どうすればよかったか」にも通ずるやるせなさをも感じた。
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