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ことの次第のkのレビュー・感想・評価

ことの次第(1981年製作の映画)
3.7
映画作りの資金が尽きた撮影チーム。ヴィムヴェンダース監督作。
現実と虚構。商業とアート。アメリカ的なものと、ヨーロッパ的なもの。常に対立して止まない二軸に苦しむドイツ人監督は、きっとヴェンダースのオルターエゴ。
彼が映す街はいつも「ここではないどこか」を強く感じる。アメリカだろうと東京だろうと。“どこか架空の街で起こった物語”が自然と立ち上がる。
物語はスッカスカなのに、ヴェンダースの哲学というかエッセンスが濃密に詰め込まれた不思議な映画。
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