ことの次第の作品情報・感想・評価

「ことの次第」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

「都会のアリス」「パリ、テキサス」
「アメリカ、家族のいる風景」など
好きな作品もあるけれど
これは本当合わなかったな。

というかずいぶん前にこれ鑑賞してたみたいで
再鑑賞したもののやっぱり途中でリタイアしてしまった。
残念ながらヴェンダース監督の映画理論というか薀蓄を終始聞かされているようで非常に退屈な一作。観念的かつ高尚ぶった作りが却って映画本来の面白さを阻害してる。

映画の中で映画を批評するやり方はすでにゴダール辺りが実践しているのだが、ヴェンダース監督の場合、後半からどんどん閉塞感が出てきて彼ならではの批評そのものに一貫性が無い。本人が楽しく映画を作ってない時点で破綻というべきか。

どうしても作りたかった、という意気込みは買うけど結果的に学生映画みたいなショボい出来栄えとなってしまった。
これは残念なこと。😞
KanKawai

KanKawaiの感想・評価

3.3
1982年ヴィム・ヴェンダース監督作品。ポルトガルでモノクロSF映画を撮影中のドイツ人映画監督。しきんなんで撮影が中断し、資金繰りを調整するハリウッドのプロデューサーは姿を消す。映画製作とハリウッドシステンへの批判が込められている。挑戦的かつ異色な作品。
Ryosho

Ryoshoの感想・評価

-
事後にデジャヴについて話してるカップルのシーンがよかった。いいね。背を向けあってから、それから同じ方向を向くんだ。

個人的に撮影中止のキャスト陣の気ままな群像劇が続く前半もすきだけど、意味ありげに畳み掛ける後半もすきな人はすごいハマるんだろう。まだわからない
初めて観た時は意識が朦朧としていたが、なんつー面白い映画だこれは。。。まず映画の撮影クルーや俳優達の話なのに開始早々に「フィルムもない、金もない」ってそんな。そういうわけで前半は撮影が一時中止になりリスボンの街で気怠く過ごすクルー達の群像劇風の物語。アクションで物語を前に進めていくスタイルとは全く違う、語るべき物語が宙づりにされて状況の中をグルグル、ぶらぶらと動いてる感じがなんとも堪らない。そしてカメラマンのおじいさんが言っていたように、モノクロの映像はいちいちキマっていて昇天しそうだ。前半だけでも一級品だがついに蒸発したプロデューサーを探しに主人公がロスへ飛んでからの終盤もノワールさをたたえていて痺れる。フォードやラングといったビッグネームへの敬意を示しながら、キャンピングカーの会話はヴェンダースなりのありふれた物語への決別の言葉か。そしておじいさんサミュエル・フラーだった!!不勉強を猛省します…
死ぬ気で映画を撮るとはこの事か

あと、この人の映画はスナップ写真にすごくにてる
空間の切り取り方もそうだけど、静かな感じとか作り込んでる感じがしないとことか
退屈だけど完璧な画 という、映画としての理想形

もう映画についてわかったようなこと言うのダサいからやめようと思っていたのにわかったようなこと言ってしまいました。もうやめます。
 映像による詩であり芸術。
 ハリウッド式の誰にでもわかりやすい物語への決別でありその宣言だった。
 後に『ベルリン・天使の詩』でブームを呼んだヴェンダース監督作品は、そこから『アメリカの友人』を見てこれや『さすらい』という逆順、しかもオールナイトで見た覚えがある。
 もう30年以上も前だ。
 フランシス=コッポラと揉めて自作の映画が撮れなくなったことが契機で生まれたのが、この作品だというのは凄い。
 ハリウッド式の制作方法への決別でもあったのだ。
 いろんな創造への示唆を含み、物語や映像、はてはダイアログ(語り)の意味をも問う。
 あえてセリフに被る映像の美しさにも目を見張る。
 ジャケット写真でもわかるように、全ての映像がクールにきまっている。
 いろんな意味で、後世に残る。
 こう書いている(考えている)うちに、スコアも上がってきた。
 忘れられない映画内映画(メタ映画)だ。
mrhs

mrhsの感想・評価

4.5
ヴェンダース自身が遭遇したコッポラとの映画製作のトラブルを元にした映画内幕もの。今、流行りの言葉で言えば創作実話といったところか。

ちなみにコッポラとの『ハメット』が商業的に失敗したのとは対照的に、この作品でヴェンダースは金獅子を獲っている。

ニコラス・レイの死去までを虚実織り交ぜて追った1981年の驚異的な作品『ニックス・ムーヴィー』と比べると、全体的に重鈍な印象は拭えないが、この停滞こそが映画製作のリアルということだろうか。しかしショットの冴えはさすがヴェンダース。

前年にニコラス・レイを弔い、この作品では重要な役にサミュエル・フラーを起用したヴェンダースのアメリカ映画に対するスタンスは明確で、コッポラとの決裂はある意味で必然だったのかもしれない。

しかしこの決裂もなかなか際どく、作中ではプロデューサーのゴードン(≒当然コッポラのことだろう)は主人公に
「君(=主人公≒ヴェンダース)はドイツ系で、私はユダヤ人だから決別した」みたいなことをいうが、コッポラはイタリア系な訳で…。これをわずかな時間で切り取れてしまうのが映画の素晴らしさであり恐ろしさなのだと思う。

ちなみにリマスターが良いのかもしれないが、本作のモノクロの撮影は完熟の域に達している。
s

sの感想・評価

3.9
キャンピングカー内の話が全てだなあ

物語は物語の中にしか存在しない
けど求めて生存したがる
人物と人物との空間で映画は作られる
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