ことの次第の作品情報・感想・評価

「ことの次第」に投稿された感想・評価

死ぬ気で映画を撮るとはこの事か

あと、この人の映画はスナップ写真にすごくにてる
空間の切り取り方もそうだけど、静かな感じとか作り込んでる感じがしないとことか
退屈だけど完璧な画 という、映画としての理想形

もう映画についてわかったようなこと言うのダサいからやめようと思っていたのにわかったようなこと言ってしまいました。もうやめます。
 映像による詩であり芸術。
 ハリウッド式の誰にでもわかりやすい物語への決別でありその宣言だった。
 後に『ベルリン・天使の詩』でブームを呼んだヴェンダース監督作品は、そこから『アメリカの友人』を見てこれや『さすらい』という逆順、しかもオールナイトで見た覚えがある。
 もう30年以上も前だ。
 フランシス=コッポラと揉めて自作の映画が撮れなくなったことが契機で生まれたのが、この作品だというのは凄い。
 ハリウッド式の制作方法への決別でもあったのだ。
 いろんな創造への示唆を含み、物語や映像、はてはダイアログ(語り)の意味をも問う。
 あえてセリフに被る映像の美しさにも目を見張る。
 ジャケット写真でもわかるように、全ての映像がクールにきまっている。
 いろんな意味で、後世に残る。
 こう書いている(考えている)うちに、スコアも上がってきた。
 忘れられない映画内映画(メタ映画)だ。
うーん… 乗り切れないで半ば断念してしまった。モノクロの映像が非常に美しかったので、もっかい観直したらまた変わるかもしれない
mrhs

mrhsの感想・評価

4.5
ヴェンダース自身が遭遇したコッポラとの映画製作のトラブルを元にした映画内幕もの。今、流行りの言葉で言えば創作実話といったところか。

ちなみにコッポラとの『ハメット』が商業的に失敗したのとは対照的に、この作品でヴェンダースは金獅子を獲っている。

ニコラス・レイの死去までを虚実織り交ぜて追った1981年の驚異的な作品『ニックス・ムーヴィー』と比べると、全体的に重鈍な印象は拭えないが、この停滞こそが映画製作のリアルということだろうか。しかしショットの冴えはさすがヴェンダース。

前年にニコラス・レイを弔い、この作品では重要な役にサミュエル・フラーを起用したヴェンダースのアメリカ映画に対するスタンスは明確で、コッポラとの決裂はある意味で必然だったのかもしれない。

しかしこの決裂もなかなか際どく、作中ではプロデューサーのゴードン(≒当然コッポラのことだろう)は主人公に
「君(=主人公≒ヴェンダース)はドイツ系で、私はユダヤ人だから決別した」みたいなことをいうが、コッポラはイタリア系な訳で…。これをわずかな時間で切り取れてしまうのが映画の素晴らしさであり恐ろしさなのだと思う。

ちなみにリマスターが良いのかもしれないが、本作のモノクロの撮影は完熟の域に達している。
s

sの感想・評価

3.9
キャンピングカー内の話が全てだなあ

物語は物語の中にしか存在しない
けど求めて生存したがる
人物と人物との空間で映画は作られる
フィルムが届かないため撮影ができず、監督は失踪したプロデューサーを探しにロスへ。ポルトガルのホテルに残されたスタッフと俳優はできることがないので、バイオリンを弾いたりお喋りしたり、合宿のような呑気さがすごく良かった
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

2.5
2012/2/13鑑賞(鑑賞メーターより転載)
ヴィム・ヴェンダースは今まで観た作品どれも好きな部類に入っていたが、これは何とも感想を述べがたい映画。完全にSF映画のノリで始まったと思ったら突然監督とか役者が出てきてトリュフォーの「アメリカの夜」のような舞台裏を撮る映画に変わり、そのまま撮影が進まない間の出来事を撮り続けるのかと思いきや後半は突然アメリカに飛び、いつものヴェンダースのロードムービー風味が強くなってくる...が時すでに遅しという感じ。やりたい事は良く判るし映画ファンとして嬉しい設定も多いが、一方まとまりなく腑に落ちない点も多い。
コッポラのアメリカン・ゾエトロープ社との確執からヴェンダースは「映画において物語とは何か」という問題を発見する。ラストシーンにその哲学的思弁性が伺えハッとさせられる。
映画男

映画男の感想・評価

3.9
良かった。好きや。

フィルムが切れた映画撮影。

困ってる監督
創作苦戦中のシナリオライター
トンズラしたプロデューサー
退屈な美人女優
二人組みの少女

物語の撮影の中にも
いろんな物語がある。
そして物語には死がつきものだ。

最後、じーんときたな。
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