オルキリア元ちきーた

世界美容師コンテストのオルキリア元ちきーたのレビュー・感想・評価

世界美容師コンテスト(1993年製作の映画)
3.3
失恋により自殺を図った青年ギュス。
フランスの寂れた街角の寂れた美容師ジョルジュに命を救われる。
彼がかつて有名なカリスマ美容師だと知ったギュスは、自分を元気付けてくれた恩返しに彼を表舞台に復帰させようと考える。
しかしジョルジュの心には何かしこりがあって、なかなかかつての腕前を発揮しようとはしない。
ぶつかり合いながら少しずつ心を許し合っていく二人の挑んだコンテストの結果は…!?

フランスの映画だけど
イメージは谷口史靖監督の映画みたいな
爽やかスポ根もの方面。

しかもトーナメント初戦では
ヘアモデルを用意してなくて、ギュスが急遽その辺で観客目当てに物売りしてた売り子のオネーちゃんを捕まえて来る。
するとジョルジュは「ん!クセの無い良い髪だ。この素材を活かすにはコレで充分!」と輪ゴムでポニーテールにしただけwwww
そんで審査員も「これは斬新ヘアだ!」と一回戦突破ってwwwww

その後、色々な美容師の作る髪型も、日本のオシャレなイマドキヘアとかじゃなくて
中世のお城で舞踏会でも開くのか?って感じのヘアスタイルなのが笑える。

この美容師コンテストは実際にあるらしくて、日本の美容師さんも何度か賞を取っているらしい。

熾烈な美容師技術の対戦のはずなのに
あまり緊迫感がなく、お祭り騒ぎでワイワイやってる感じで緩く物語が進むのも気を抜いて見られて楽しい。いかにもフランス映画っぽい。
その中でジョルジュの心のしこりの話などが挟まってちょっとジーンとする場面などもあり、最後には爽やかに感動できる佳作。