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巨神兵東京に現わるのシネラーのレビュー・感想・評価

巨神兵東京に現わる(2012年製作の映画)
4.0
"エヴァQ"の再上映で本作も
観れるかなと淡い期待をしていたが、
残念ながらエヴァのみだった為、
自宅で再鑑賞。
やはり濃密や短編映画だと思う。

本作は現代の東京に
『風の谷のナウシカ』の巨神兵が現れ、
世界の終焉である"火の七日間"が
描かれる短編映画である。
特撮部分の殆んどが、
CGを使用していないアナログ特撮
で製作されている事には脱帽の限りだ。
本作のメイキングを見てみたいと
心から思う。

短編映画である事もあって、
物語の情報量は少ないが、
林原めぐみのナレーションはどこか
その声とBGMが相まって不安になる。
姉弟の不穏な会話が語られるが、
そのナレーションの中でも、
「いつも通りの日常を過ごしている時に、予兆とか警告の唐突さにどう向き合えるかが重要なんだ。」の一文には
時事的な事を感じざるを得ない。

『シン・ゴジラ』に惹かれた方は、
是非とも本作も鑑賞して頂きたい。
巨大な災厄が訪れた後には、
新しい世界が待っていると
願う映画でもあると思った。
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