ピンフまんがん

突撃のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

突撃(1957年製作の映画)
4.3
キューブリックのわりと初期の作品だけど、ここですでにキューブリックの才能がガツンと出ていて、完全なキューブリックワールドと化している。お得意の「変則二部構成」に冷淡なカメラ廻し、本人の完全主義の片鱗が見られる丁寧かつテンポの良い構成、そして主役カーク・ダグラスと脚本で揉めて不許和音が漂うところまで“”いつもの“”キューブリック映画になっていた(*ノωノ)。。。
ふと思ったけど前半の塹壕を歩くシーン、あれって「1917 命を懸けた伝令」とそっくりだけど影響を与えた?と思っていたらやはりそのようでしたね。というか他にもけっこう影響を与えているみたいで。。。ここまで冷酷に描くことが出来るのはやはりすごいです。ちなみにフランスでもドイツでも暫くは上映禁止だったみたいね。
そして名場面は捕虜されたドイツ人少女の涙の歌声シーンでしょうか。ああいった反戦の表現って並の人は思いつかないと思いますね。ちなみにあの方は後のキューブリックの奥様になられる方だったとは(;゚Д゚)。