モクテズマがロメロ『マーティン』を撮ったら…

勝手にモクテズマ特集！！③
ダリな絵を描く画家のマリーさん…実は吸血鬼。バリバリなキャリアウーマン感を出しつつも、裏ではテキトーな奴を見つけてちゅーちゅーする連続殺人鬼。でも彼氏が出来ちゃって、バレないようにやってたんだけど、ついに警察の魔の手が…😱

彼氏に「魚もらってきて！」とお使い頼んで遠くに行かせてるうちに、海岸で魚を釣ってるオッサンを美貌で釣って睡眠薬入りコーヒー投与→殺人ちゅーちゅー。そんで、結局魚を手に入れられなかったダメダメ彼氏に、さっき殺した釣り人オッサンの魚を持っていくという血も魚も手に入り恩も売れる完璧プラン！マリーさん仕事できすぎ！🤣

モクテズマが『マーティン』を…って冒頭文に書いたけど、本作の方が制作年が先で『マーティン』の方が後発。多分ロメロはモクテズマをパクったんだろうと思わずにはいられないほどに似ているのが驚き！しかも本作はアメリカとメキシコの合作なので、ロメロも見てる可能性が高いのでは…？

『ター博士の拷問地下牢』『鮮血の女修道院』と同様に「過去（親）からの魔の手」を根幹に据えるのも、三作連続となるとモクテズマの作家性なのでしょう。全ての作品において、主人公は自身のアイデンティティの獲得によって過去から「悪魔」を呼び覚ますことになる。『ター博士…』はそれを希望のように描いていたのに対し、2作目の本作は背負い続けなければならない呪いとして、そして3作目の『鮮血の女修道院』では背負い切れないほどの強大な呪いとして、どんどんとネガティブな方向へと発展させていく。

親に対するネガティブな感情なのか、それとも親を追い続ける自身への自戒なのかは分からないけれど、何かあったのかなぁって勘繰ってしまう…😓そして3作全てから誰からも理解されない「孤独」も強烈に感じる。どれも周囲から主人公が断絶してるんだよね。そう考えると、モクテズマも何らかの内面を作品に投影していたのではないかと思った。そしてこの孤独は『マーティン』に受け継がれてるわけだから、ロメロさんやっぱりパクったんじゃないの？😂

今のところモクテズマで一番見やすい映画だと思う。ジャーロ的な闇と影と自然音に絶大な信頼を置いたプロローグから急激に真逆に方向転換をして、細かく内面を切り取るモンタージュ、アイデンティティの混乱を表現した多重な実像等々、面白い演出がありつつも、割と真っ当なジャーロ的な吸血鬼スラッシャーって感じで面白かった👍

• #ホラー映画と怖い映画
• #こんなのあるよ！だってVHSだもん☆

メアリーは人を殺し、血を吸うのがやめられない！レズで熟女の彼女がいながら、青年とも親密になっていく。自分と同じ、血を吸う人間が現れるが……
メアリーがシュルレアリスムの画家なので絵画、美術品などオシャレ🎀メアリーに襲われ、必死に釣り竿をふって抵抗する爺…必死すぎてやめてーってなった😭

• #70年代
• #アメリカ
• #メキシコ
• #ヴァンパイア
• #再レビュー

殺害して血を喰らうスタイルの女吸血鬼?のお話。ひんやりした雰囲気と女優さんの美貌とヌードが見所か。海岸シーンのサメ死体は本物っぽい。ジャッロ風の殺人シーンもあるが、後半意味不明なカーチェイスがあったり、警察官が雑魚だったりで、ちょいちょいお間抜けな感じが漂う。シーン同士の繋がりも唐突。全体的な雰囲気は好き。