♪〜Happy Halloween〜♪
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『吸血鬼ドラキュラ』『フランケンシュタイン』『狼男』『ノートルダムの傴僂男』と豪華競演となるはずが、一つの時代の終わりを感じずにはいられなかった。
ドラキュラ・シリーズ4作目。
フランケンシュタインズモンスター・シリーズ6作目。
狼男シリーズ3作目。
カジモドは、別キャラでちょくちょく助手をしているのでノーカウント。
天鼓とどろき土砂降りの雨が打ちつけるノイシュタット刑務所、フランケンシュタイン博士を心の師と仰ぐニーマン博士と助手ダニエルは、犬に人間の脳を移植した廉で、十五年のあいだ獄につながれていたが、落雷により牢が崩壊したのを好機と脱獄に成功。泥に車輪を取られていた「ランピーニ教授の恐怖の部屋」という見世物興行馬車に、親切を装い乗り込み強奪すると、目玉であるトランシルヴァニアよりくすねた杭を刺されたドラキュラの骸骨を復活させ、刑務所送りにしたフスマン一家に復讐しようとリーゲルバーグ村へ向かう。ドラキュラを弱点を嵩に言い含め利用し、復讐を遂げると棺を投げ捨て追手をかわし、生と死の秘奥が眠るフランケンシュタイン博士の廃墟へと向かう。そこで怪物と狼男を復活させ、ニーマン博士の研究所のあるヴァサリアへと向かうのであった―――。
一つのオリジナルストーリーで無く、個々のベストシーンの縫合ダイジェストとなっており、ドラキュラの弱体化が顕著でパロディっぷりが、尺の問題でコントの様にみえてしまう。
しかし、制作したのは戦争が横たわっていた頃であり、世相が不安に包まれるとホラーは流行するが、死が身近に迫るとホラーは衰退するとNHKの番組で言っていたので、その影響はあるかも?
小学生の時にカラーで観てたら大好きになっていただろう『怪獣総進撃』で、時間の無駄かと問われれば、否やと返せるほどの美点は有り。
今作でドラキュラを演じたジョン・キャラダインさんの爽やか優男な感じは、フランク・ランジェラの『ドラキュラ』の雰囲気があり、耽美さもちゃんとあって、後のハマー作品の薫りが鼻をかすめた。そのままピンで観せてくれてもいいぜって思った。
復活シーンも見応えあって、骸骨から血管、筋繊維、そして皮膚といったプロセスを踏むあたりは『ヘルレイザー』を思わせるし、他の方が仰る通り『インビジブル』を想起させたというのにも同意いたします。西部劇ゆずりの馬車チェイスなんて見せ場もある。後の『ドラキュラ'72』のチェイスシーンこれまた同意。滑稽な散華も、後のロマン・ポランスキーの『吸血鬼』、ウド・キアさんの『処女の生き血』、3作目以降のハマー『ドラキュラ』シリーズ。
狼男ラリーはぐんぐん好感度上がる。散華シーンは後のリメイク『ウルフマン』(2010)に引き継がれる感じは、モロだし。『狼男アメリカン』の薫りプンプン。
怪物はまぁ…、よく待つ事が出来たで賞を、花丸で進呈しよう。
ボリス・カーロフとロン・チェイニーJrの2枚看板は、読んで字の如し。
音楽でハロウィンを盛り上げたい!
映画と組んだあの曲!
『デッド・サイレンス』
とAIDENの『We Sleep Forever』。MV内で劇中シーン登場。このゴス味あふれるバンドが、墓地で演奏って最強の取り合わせ。
https://youtu.be/sIlWyn4WNHA?si=z-VNzq2Eop1gvoKL
『ペット・セメタリー』と初期パンBIG3の RAMONESの『Pet Sematary』。ちょっと切ない感じがたまらない。名曲。ポップにこっちも墓地で演奏!
https://youtu.be/HJWFsZ_YUc4?si=92htdbJczHNeU0HU